今日は久しぶりに一人で映画を観に行ってきました。「SPIRIT」。
最近のスタイリッシュ・クンフー映画に食傷していたのですが、ジェット・リー霍元甲で、武術指導が袁和平ならば観ないワケにはいかないのです。「フィスト・オブ・レジェンド」で霍元甲の弟子、陳眞を演じたジェット・リーがとうとう師匠をやりますよ!精武門ネタは日本人にはちょっと辛いのですが。霍元甲が最後にどうなるか知っているだけにねぇ・・・。

ドコドコドコドコ太鼓が鳴り響き、イキナリ武術の試合場で映画は始まります。燃える。中国に進出してきた列強各国から選ばれた武術家と闘うは霍元甲!圧倒的な強さでフェンシングやら槍使いやらを倒し、最後に登場するは日本代表、九鬼神流(くすぐられますなぁ。初見良昭先生好き?)・田中安野(中村獅童)。最初からクライマックス、日本刀対三節棍で、どうなっちゃうの〜!
ってところでタイトル。素晴らしい。地に足の着いたアクションですよ、観たかったのは。ワイヤーはアクセント程度で十分。まぁ早回しとかはご愛嬌、で。

話が幼少の頃に戻ってしまい、オープニング最高で後ダラダラした展開になるのかと思いきや、アクションは父親、霍恩第がやってくれますので大丈夫。成長した霍元甲、彷徨ったり村で拾われたり。村娘とイイ感じになってもジェットさんだから口説きません。
中村獅童も頑張った。三節棍で笑わせてくれたし。アクションシーンは吹き替えだろうけどね。「ちょっと待てぇい!」には違和感あったが。「ちょっと」は違うような気が・・・。「ラスト・サムライ」のおっさん、あのキャラで色々な作品に出るのかなぁ。

精武門ネタは日本人は悪者になってしまうけど、田中は正々堂々とした武道家として描いてもらえて良かった良かった。「フィスト〜」の倉田保昭も良い役だったか。ちゃんと(?)「東亜病夫」も出てきます。ジェットさんファンとしては、有象無象を蹴散らして自信満々なシーンもあったので満足です。

本編には関係ないのだが、公開2日目で客が10人前後ってヤバすぎないか?まぁ観に行ったのがセンター南だし、ちょうどWBCやっているところだったから、この作品を観るべき漢たちは野球見てたんだよな?と思いたい。

エンディングテーマで、???が沸いた。なんでコレなのかなぁ?
それと帰宅してからテレビでCM見て萎えた。この作品にまで感動感動泣ける泣ける言わすな。お涙頂戴とは感動の質が違うと思うが。あと、「実話」ってのもどうかと思うぞ。実話と伝説を基にしたフィクションでしょ。喀血病だったワケだし。映画売るためなら国辱もアリ?
「『LOVERS』、『PROMISE』・・・あんたらのやってるソレ、もしかして功夫?」
ワダエミがデザインしようが柔道着は柔道着!」
くらい言っちゃってください。テレ東の木曜洋画劇場の人たちに好きに料理して欲しいなぁ。

全然まとまってませんが、楽しめましたよ。「フィスト〜」や「怒りの鉄拳」と同時上映したいなぁ。
・・・ところでミシェル・ヨーは?何で姐さんいないの?